■ ソロ名義でリリースされる本作『SONGS OF RESISTANCE 1942-2018』は、そのタイトルから分かるように、政治的・社会的なテーマの楽曲を揃えたアルバムである。そこには、彼自身によるオリジナル楽曲の他、第次世界大戦下のイタリアのパルチザンによるアンチ・ファシスト運動や、アメリカの公民権運動、そしてメキシコ革命下などで歌われていたプロテスト・ソングなどが収録されている。
■ 注目されるのは、それぞれの楽曲でフィーチャーされている豪華ゲスト・アーティストだ。アルバム発売に先行して公開された「The Militant Ecologist」は、良く知られたイタリアのレジスタンス・ソング「Fischia il vento」を現代風にアレンジしたもので、ミシェル・ンデゲオチェロをフィーチャーしたもの。元々は男性のパルチザン兵士の視点で歌われていた曲を、地球の温暖化を食い止めようと闘う女性によるものへとアレンジした本作で、ミシェルは「ミッションを完遂するパルチザン兵士の姿を投影していた」と、マークは語っている。そしてトム・ウェイツが参加するイタリア・パルチザンのバラード「Bella Ciao (Goodbye Beautiful)」は、マークのイタリア人の友人の間で、まるで本物のパルチザン兵士のように聴こえると評判になったという。
A1 We Are Soldiers In The Army
A2 Bella Ciao (Goodbye Beautiful)
A3 Srinivas
B1 How To Walk In Freedom
B2 Rata De Dos Patas
B3 The Militant Ecologist (Based On Fischia Il Vento)
C1 The Big Fool
C2 Ain't Gonna Let Them Turn Us Round
D1 John Brown
D2 Knock That Statue Down
D3 We'll Never Turn Back
Producer, Guitar, Requinto Guitar, Electric Sitar, Banjo, Bass, Harmonica, Vocals, etc. Arranged By – Marc Ribot
Mastered By – Scott Hull
Mixed By – Kamilo Kratc (tracks: 1, 3 to 11)