ガボール・ザボ 没後40年記念特集


かつて「コルトレーンは偉大だったが、ザボは魅力的だった」とボブシールが語った。ハンガリー出身のギタリスト、ガボールザボ。

Gabor Szabo(1936年3月8日 - 1982年2月26日)

あのジョージベンソンの大ヒット曲「Breezin’」を5年前にザボが初演し、「アランフェス協奏曲」もジムホールより3年前に取り上げ、サンタナやラリーコリエルが「Gypsy Queen」をカバーし、日本のカリスマ高柳昌行や現代ジャズ黒人ギタリストのジェフパーカーにも多大な影響を与えた。1960年代にはイチ早くインド音楽を取り入れたり、ポップスやロックのヒット曲をジャズに取り入れた。常に先陣を切り、新しいものを取り入れ、ジャズの歴史を更新してきた。ある意味、その後のクロスオーバーやフュージョンの元祖と言っても過言ではない存在。

他国のジャズメンが、アメリカの所謂モダンジャズを手本にマネをするのは、決して悪いことではないが、やはり個性は薄れ、お国柄も薄れる。優等生には見えるけど、結局は先人たちのモノマネでしかない、それが優秀なジャズだと取り違えてきた歴史がある。しかしザボの場合はデビュー当時から、自国のアイデンティティーをジャズに反映し、自分自信の音を持っていた。にも関わらず、アメリカアメリカモダンモダンに取り憑かれていた昭和の偏ったジャズファンからは、その個性が、かえって過小評価に繋がっていたのも事実。本来ならば、自分にしか出来ないジャズ(音楽)をやってこそ、最も評価されて然るべきなのだが...

近年は、レアグルーヴ〜ヒップホップ世代、DJやクラブ系ファンなど若い世代から絶大な支持を得て、再評価されているガボールザボ。偏った固定観念を持たない世代が、ちゃんと純粋な耳で評価したこと。そういう意味では、やっと時代が追いついた、という見方もできるだろうか。
賛否両論はっきり分かれるものほど、音楽としては価値があるし、魅力的だし、人と違うことこそ、本来は評価されるべき。敷かれたレールの上だけを歩くより、道なき道を切り開いてこそ、音楽家たるもの何より評価されて然るべきだと、改めて強く訴えたい。

...ということで、
只今、ガボールザボの没後40年を記念して特集を開催中です!
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