Pat Martino, Jim Ridl / Nexus [HighNote Records, Inc. / HCD 7274]

Pat Martino, Jim Ridl / Nexus [HighNote Records, Inc. / HCD 7274]
在庫なし

商品詳細

■US盤/デジパック仕様。
■盤質:B/状態良好品。
■ジャケット:B/状態良好品。

ジャズギター神パットマルティーノ1994年, 実質上の完全復帰に大きく貢献したピアニストジムリドルとの貴重な感動デュオ音源。その飽くなき探究心とストイックな姿勢からギター神とまで謳われるパットマルティーノ。人気絶頂のまっ只中の1980年に脳動脈瘤の手術で記憶を失い、両親の手厚い看護のもと、長く過酷なリハビリを経て、87年にN.Y.でのライヴ盤『The Return』で復帰したかに見えたが、今度は両親の健康状態が悪化してマルティーノは看病のために再び引退生活を余儀なくされる。しかし89年に母が、翌90年に父が相次いで他界。喪失感に苛まれてフィラデルフィアの自宅にこもっていた92年のある日、ふと街の小さなクラブに入ったとき、たまたまピアノを弾いていたのが、当時はフィラデルフィア界隈でしか知られていなかった無名のジムリドルであった。
彼の演奏に心打たれたマルティーノは、思わず声を掛ける。2人の友情が始まった瞬間だ。リドルはその後1994 年にマルティーノが本格的な復帰を果たす際に大きな役割を果たし、同年に録音された3アルバムに参加している(James Ridl=ジェームスリドルとクレジットされているが同一人物)。
本作は1990年代半ばにフィラデルフィアのTin Angel というクラブへ出演したときの音源。演奏曲は94年の本格復帰第1弾『I nterchange』にも収録されていたM1やM6、2003年の『Thi nk Tank』に収録されていたハロルドメイバーン作曲のM4 など、いずれも粒ぞろい。中でも興味深いのが、2000 年のオルガン・トリオ作『Li ve At Yoshi' s』にも収録されていて、その後のマルティーノのライヴでも時々披露されてきているM7。ご存知ソニーロリンズ作で元々はリズム・チェンジ曲なのだが、『Live At Yoshi's』などではコード一発のモードチューンと、原曲とはまったく異なるフォーマットとなっている。実はこれがジムリドルのアレンジによるものであったというのには驚く。つまり、本作ではその原型とも言える演奏が聴けるのだからして貴重極まりない。また、マルティーノのキャッチーなメロディが最高にメロウなM5は教則のDVDやワークショップで有名ながら、作品としてのリリースはこれが初出。コルトレーンの名バラードで渾身の演奏を見せるラストまで、必聴の8トラックだ。

1 Recollection
2 Tenetree
3 Sun On My Hands
4 The Phineas Trane
5 Country Road
6 Interchange
7 Oleo
8 Naima

Guitar – Pat Martino
Keyboards – Jim Ridl

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