サウンドアート ──音楽の向こう側、耳と目の間 / アラン・リクト (著), ジム・オルーク (著) [フィルムアート社 / 4845909421]

サウンドアート ──音楽の向こう側、耳と目の間 / アラン・リクト (著), ジム・オルーク (著) [フィルムアート社 / 4845909421]
在庫なし

商品詳細

■新品同様/カバー付/帯付。
■状態:A/非常に綺麗。

352ページ
日本語
アラン・リクト (著), ジム・オルーク (著), 木幡 和枝 (監修, 監修), 荏開津 広 (翻訳), 西原 尚 (翻訳)

美術館を脱し、野外、自然、環境へ。あるいは、アカデミックを脱し、ロック、
ポップ、クラブ・カルチャー、デジタル・マテリアリズムへ。
人間がもつ根源的な音への欲望を探る、新しいサウンドアートの地図。

サウンドアートの歴史とその発展、新たな展望を示す、NYの気鋭の音楽家、
アラン・リクトによる新しいサウンドアート研究の決定版、待望の日本語訳!
(まえがき:ジム・オルーク)

NYアンダーグラウンドの熱気の中で過ごした、音楽家でありミニマル・
ミュージック研究家でありジャーナリストとしての顔を持つアラン・リクトが、
アカデミックなカテゴリーから脱し、現場で皮膚感覚で得た
「音」をめぐる「アート」のさまざまな事象を縦横無尽に書き尽くした、
これまでにないサウンドアートの地図作成の試みです!

「本書を読んだあと、音に目を向けたあなたは、それが音なのかアートなのかを自問することになるだろう。
そしてまたもやスタート地点に立つことになる。」ーージム・オルーク


【本書で言及される主要なアーティスト】
ジョン・ケージ/ブライアン・イーノ/ヘルマン・ニッチュ/マイケル・スノウ/
ロルフ・ユリウス/フィル・ニブロック/シャルルマーニュ・パレスタイン/
クリスチャン・マークレイ/デストロイ・オール・モンスターズ/
カールステン・ニコライ/池田亮司/ソニック・ユース/サーストン・ムーア/
メイヨ・トンプソン/ブラック・ダイス/ライトニング・ボルト/メルツバウ/
ルイジ・ルッソロ/クルト・シュヴィッタース/ローリー・アンダーソン/
マックス・ニューハウス/マリアンヌ・エメシェール/ラ・モンテ・ヤング/
トニー・コンラッド/ヤニス・クセナキス/カールハインツ・シュトックハウゼン/
ヨーゼフ・ボイス/ナム・ジュン・パイク/小杉武久/デイヴィッド・チュードア/
刀根康尚/テリー・ライリー/ヴェルヴェット・アンダーグラウンド/
ウォルター・デ・マリア/グレン・ブランカ/ジャン = ミシェル・バスキア/
マーク・ロスコ/デニス・オッペンハイム/クレス・オルデンバーグ/
ビル・ヴィオラ/スティーヴ・ライヒ/リース・チャタム/マルセル・デュシャン/
ブルース・ナウマン/R・マリー・シェーファー/ロバート・ラウシェンバーグ
……ほか


第二次世界大戦後の欧米を主とした音と美術の動向をカヴァーしている本書は当然のことに、社会構造や経済構造の大きな変化を如実に反映している。表現の中身はもちろん、システムや流行のあり方といおうか、波(ウェイヴ)や気運の変遷である。ここには高尚な芸術より以上に、ロック、パンク、アニメ、映画、ファッション、政治、戦争、多文化主義などの相互影響関係が描かれている。言ってみれば、現代社会の人間の生活のハイもロウも、清濁あわせて流れ込んでいる。既成の音楽や美術のヒエラルキーから脱却あるいは遁走して、一人一人の生活者の何らかの側面に直結する親和性をサウンドアートはもっているのではないだろうか。 --木幡和枝(監訳者あとがきより)

著者について
■アラン・リクト(Alan Licht)
1968年ニュージャージー生まれ。音楽家/ギタリスト。90年代から音楽活動を開始。
Run On、Love Childなどのインディ・ロック・バンドを経て、デレク・ベイリー、
ジョン・ゾーン、リース・チャタム、マイケル・スノウ、ローレン・コナーズら
幅広いアーティストと共同作業を続けてきた。
ソロ名義の作品に『Sink the Aging Process』(1994)、『The Evan Dando Of Noise?』(1997)、
『Rabbi Sky』(1999)、『Plays Well』(2000)、『A New York Minute』(2003)、『YMCA』(2009)など。
また、ニューヨークの前衛音楽シーンの中心的なクラブ〈Tonic〉で2000年から2007年の閉鎖までブッキング担当も務めた。
ライター、ジャーナリストでもあり、音楽、映像、アートに関して『WIRE』、『Art Forum』、『Modern Painters』
ほか様々な雑誌に寄稿。著書に『An Emotional Memoir of Marth Quinn』(Drag City Press、2003)。
近年のプロジェクトに、音楽家・恩田晃とのコラボレーションや、スタン・ブラッケージなどの
実験映画にあわせて即興演奏するリー・ラナルドとのText of Lightなどがある。

■ジム・オルーク(Jim O'Rourke)
1969年シカゴ生まれ。音楽家、エンジニア、プロデューサー。
コラボレーション/バンドとしても数多くのプロジェクトに関わる。アルバムも多数。
最近作に『The Visitor』(2009)、『All Kinds of People~love Burt Bacharach~produced by Jim O'Rourke』(2010)など。
04年には、"Wilco/A ghost is born"のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞。
映像作家とのコラボレーションとしてヴェルナー・ヘルツォーク、オリヴィエ・アサイヤス、青山真治、若松孝二などの監督作品のサウンドトラックを担当。
映画監督としても活動し、2004年と2006年にはホイットニー・ビエンナーレ、
2005年にはロッテルダム映画祭で上映されている。

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