2023ギタレコ年間ベスト・アルバム

2023
ギター音楽専門店が選ぶ
年間ベスト・アルバムを発表!


2023年に入荷した新品LP/CD商品の中から年間ベスト・アルバムを選出いたしました。

現代のアカデミックで洗練ばかり追い求めてきた情報過多な音楽シーン、でも結局それはAIが作りだす音楽と同じ方向を向いていたのかもしれない。そのことに気づきはじめ、抜け出そうと、もっと自然体で人間味のある「生」の音を求める方向にシフトチェンジし、ある意味、原点回帰的な作品が徐々に増えつつある、そんな転換期の年だったような気がします。

今回も「作品のクオリティ」「アレンジ」「テクニック」「創造性」「革新性」「普遍性」という、6つの評価軸で選出いたしました。近年SNSやサブスクの普及により、目先の衝動を誘導するような音楽が増殖する中、決してコケ脅しの一過性のものではなく、ずっと長く付き合えるような普遍性のある良質なギター音楽をじっくりと選び抜きました。ジャンルを超え、本当にギター好きな人へ届けたい、胸を張っておすすめできる、そんな一生もののギターアルバム10選です。

※画像クリックで詳細がご覧になれますので、是非ご覧ください。



1. Daniel Villarreal / Lados B
アカデミックで詰め込みすぎな今の音楽シーンとは、まるで真逆を行くような、計算も何もない行き当たりばったりのラフさ加減。ただただ心地よい、ただただカッコ良い、ただただ体が揺れる、結局音楽ってこれでいいんだと改めて気づかされる、そんな原点回帰的傑作。




2. Ralph Towner / At First Light
ビルエヴァンスの研究家としても知られるECMを代表するギタリストの新作。スタンダード「Danny Boy」や「Make Someone Happy」を取り上げてるところもエバンスのファンならニンマリ。実は、それらのカバーに匹敵する質の高いオリジナル楽曲こそ注目してほしい。




3. Matteo Mancuso / The Journey
突如Youtubeで、ベーシストのようなツーフィンガーでエレキを速弾きするという、これまでの常識では考えられない目を疑う動画が出回り、あっという間にギターマニアの間で一躍時の人となった。世界のトップギタリストたちも絶賛する若きギターヒーローの記念すべきデビュー作。




4. Gretchen Parlato, Lionel Loueke / Lean In
女性ジャズシンガーソングライターのグレッチェンパーラトと現代最高峰ギタリストのリオーネルルエケによるコラボ作品。ルエケ特有の西アフリカ風リズムの心地よさと現代アメリカーナが上手く融合した傑作。




5. Allan Holdsworth / Live Proto-Cosmos
全ジャンルの総合ギタリスト・ランキングの9位に選出された、誰もが認める今は亡きギタリスト、アランホールズワース参加のトニーウィリアムス追悼バンドの2006~2007年の未発表ライブ音源。今の耳で聴いても間違いなく世界最高峰のギター名演が聴ける。全ギターファン必聴。




6. Jackie Venson / Ghost in The Machine
まるでナイルロジャースのようなファンキーかつ80s風シンセサウンド、デュランデュランのようなキラキラ・ニューウェーヴ感覚、TOTOのような完璧なアメリカンロック的アレンジまで、あのジョンメイヤーの80s回帰的名作Sob Rockに匹敵する素晴らしい出来。




7. Marcus Machado / Blue Diamonds
前作は2021ギタレコ年間ベストに選出されたマーカスマチャド2年ぶりの新作。彼の表すキーワードである「ディアンジェロ、ジミヘンドリックス、ラファエルサディークのファンのために」は本作でも健在だが、更に大きく飛躍した作編曲能力の幅広さには改めて驚かされる。




8. Oscar Jerome / The Spoon
最先端音楽とギターを、極自然に融合させることのできる天才的ジャズシンガーソングライターによる2ndアルバム。ジャズをベースにしながらヒップホップやアフリカン〜ネオソウル等の要素を取り入れた抜群のセンスと高い作編曲能力に注目。




9. Blake Mills / Jelly Road
聴けば聴くほどに中毒性の高い、噛めば噛むほど味が出るスルメ的傑作。「なるほど、そういうことなのか」と聴いてるうちに自然と納得させられ、いつの間にか幻想的な世界観に魅せられる唯一無二の傑作。




10. John Scofield / Uncle John's Band
ECMという我が強いプロデューサーの下でも、関係なく自由で開放感のあるジョンスコ節が炸裂する。コロナ明けということもあり、まるで水を得た魚のような?、肩の力が抜けた自然体な演奏が、とにかく心地よいし、聴いてる側も自然と楽しくなる。





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