ギター好きが選ぶ「後世に残したい史上最高のギター名盤」
ギター好きが選ぶ「後世に残したい史上最高のギター名盤」ランキング発表!
皆様、投票アンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。
今回Facebookでは、なるべくジャンルが偏らないように、ハードロック系のグループ(1.7万人)、ジャズ系グループ(8千人)、ブルース系グループ(4千人)、クラシック系グループ(2千人)、洋楽グループ(9千人)、ブラック系グループ(1400人)、ギター系グループ他(1.9万人)+(1.5万人)+(6500人)+(4800人)+(2700人)+(2300人)+(1500人)+(1100人)+(1000人)等など…それぞれアンケート募集し、更に当店SNS+当店の購入者様に一年間通してのアンケート結果をプラスさせていただきました。そういう意味では、あらゆる角度からオールジャンルの、かつてない総合的なランキング結果になったかと思います。
これから何を聴こうか迷ってる若いギターファンや、ギター初心者の方など、ギター音楽に興味を持ってる方々とっての道標、つまり入門盤として最適なギター名盤ランキングを作りたい、というのが一つの趣旨です。ただ、音楽の価値観は人それぞれであることは大前提であり、順位をつけるのはナンセンスという意見もあります。しかし、前回も言いました通り、アメリカの某RS誌のランキングにしても、日本の某雑誌のランキングにしても、某Youtuberのランキングにしても、どうしてもロックが中心のランキングばかりで、総合的なランキングが見当たらないのです。今まで偏ったランキングしかなかったのです!! どう考えても...この偏り方で「史上最高の??」と言えるのだろうか?と。ギターはロックだけの物ではない!!のです。ジャズが除外されていたり、クラシックやワールド系が除外されていたり、雑誌によってはヘヴィメタルが除外されていたり、日本人が除外されていたり、たまにジャズ系が入ってたとしても、あくまでロック目線であって、なぜか総合的なランキングが、他のどの国にも、どの媒体にも見当たらないのです。不思議な気もしますよね?なぜ何処もやらないのか?じゃあ、ウチでやりましょうか。という感じで始めたのが、前回の「歴史上最も偉大なギタリスト」ランキングです。そちらが好評でしたので、第二弾として今回の「後世に残したい史上最高のギター名盤」ランキングの開催に至りました。
やるからには、総合的かつ正当なランキングを目指して作成させていただきました。完全に100%の総合性は難しいかもしれませんが、限りなく近づけることはできたかと思います。少なくてもアメリカの某RS誌や日本の某雑誌、某Youtuberのランキングよりは、遥かに総合的なランキングに大きく近づくことができたかと思っております。
だからこそ、今まで接点のなかったギタリストや音楽に出会えたり、思いがけない予想外の出会いができるかもしれません。そういう意味では、昨今サブスクのAIおすすめ機能によって、自分の好みの延長線上から抜け出せない人にとっても、とても参考になるランキングかもしれません。
各ジャンルのギターファンやギター音楽リスナー、知識豊富なギターマニアやギターオタク、プロアマ問わずギター奏者まで、ギター音楽を知り尽くしたスペシャリストたちが選んだランキングを是非ともご覧ください。
※得票数が同じだった場合は、リリース年の古い順から優先させていただきましたので予めご了承ください。
100 Yamandu Costa / Mafua
0.003%(得票率※以下同)
現代ブラジルギター界最高の7弦超絶ギタリスト、ヤマンドゥコスタの2008年作品。スピード感あふれる圧倒的なテクニックから、しっとりと聴かせるメロディアスな美しいスローバラードまで。プロデュースはドイツの超絶ギタリスト、ピーターフィンガーが担当。まるでジャングルを縦横無尽に飛び回る野生児のような純粋なギターを聴いていただきたい。ちなみに彼は昨年行った「歴史上最も偉大なギタリスト」には選出されなかったギタリストです。
おすすめ曲:El Negro Del Blanco
99 Frank Gambale / Live
0.003%
元GITの講師で教え子にはポールギルバートやスコットヘンダーソンがいる、代名詞とも言えるスウィープピッキングの元祖的存在の超絶ギタリスト、フランクギャンバレの1988年「Baked Potato」でのライブアルバム。彼もまた、昨年行った「歴史上最も偉大なギタリスト」には選出されなかったギタリスト。
おすすめ曲:Credit Reference Blues
98 Sylvain Luc, Bireli Lagrene / Duet
0.003%
ビレリラグレーンとシルヴァンリュックという2人の超絶ギタリストによるギターデュオ・アルバム。誤解を恐れずに言えば、間違いなくモダンジャズ時代には、こんなジャズギターアルバムは存在しなかったし、彼らのレベルに達するギタリストも存在しなかった。技術のみならず、各テーマやソロの歌い回しの幅広さ、もはやピアノでは再現できないバッキングのアイディアとテクニック、豊富なリズムのボキャブラリーなど、数あるアコースティックギターデュオの完成形とも言える歴史的名盤。この2人のギタリストも、昨年行った「歴史上最も偉大なギタリスト」には選出されておりません。
おすすめ曲:Isn't She Lovely
97 Marc Johnson / The Sound Of Summer Running
0.003%
パットメセニーとビルフリゼールという最高峰ギタリスト2人を迎えて制作されたマークジョンソン(b)のリーダーアルバム。その2人の個性を引き出すギター向きの楽曲ばかりが並ぶ。ジャケット写真のように青空の下で、まるで2人の名手が子供がえりしたような清々しいギター名盤。ちなみに坂崎幸之助さんのラジオ番組でも本作の楽曲が使用されてますね。
おすすめ曲:Faith In You
96 Charlie Haden & Pat Metheny / Beyond The Missouri Sky
0.003%
同じミズーリ州出身の2人、チャーリーヘイデン(b)とパットメセニー(g)によるデュオアルバム。美しいメロディーや明快で繊細なハーモニーと隅々まで行き届いた気の利いたアレンジが素晴しい。ミズーリの風景が思い浮かぶような心温まる純粋な音世界。多分みんなが聴きたかったメセニーってコレなんだと思う。いかに少ない音数で人の心を動かせるか、それこそが本当の意味で、音楽家の能力が問われるのかもしれない。
おすすめ曲:He's Gone Away
95 アクワルパ・ユパンキ / 人類の遺産
0.003%
アルゼンチンが世界に誇るフォルクローレの巨人アタワルパユパンキの日本独自のコンピレーション盤。貧しい先住民やガウチョと呼ばれる牧童たちの悲哀を描いた楽曲を弾き語りをしながら放浪生活を送った偉大な民族学者でもある。クラシックの素養が深かったが、難しい技術は使わず素直な民衆の奏法を守った。
おすすめ曲:Zamba De Vargas
94 Pat Metheny Group / The Road To You
0.003%
91年のヨーロッパ・ツアーのライヴを収録した人気盤。最強メンバー時代の演奏だから、悪いはずはない。しかもベストオブベストといえるほどの好選曲。基本的に「Still Life」や「Letter From Home」時代のコンセプトをライヴで再現したものだが、スタジオ録音と勘違いするほどの質の高い演奏とサウンドに驚かされる。
おすすめ曲:First Circle
93 Manuel Barrueco / ギター音楽300年の傑作選
0.003%
セゴヴィアがいて、次にブリームやウィリアムスがいて、その次の世代のクラシックギター界のスター、マヌエルバルエコ。本作は、バロックから近代までの作品集。クラシックギターの入門盤としても最適な一枚。バッハのリュート組曲、スカルラッティ、パガニーニ、ジュリアーニ、グラナドス、そしてヴィラ=ロボスの楽曲を収録。
おすすめ曲:ブラジル民謡組曲
92 Eric Clapton / Unplugged
0.003%
世界で最も売れたライブ・アルバムとして記録を持っている、奇しくもエリッククラプトン最大のセールスを記録した代表作の一枚。MTVの看板番組として世界的に話題になった「アンプラグド」の人気を決定付けた、まさにアンプラグド・ブームの先駆けとなった金字塔。本作に収録の「Layla」がグラミー最優秀ロックソング賞を受賞している。
おすすめ曲:Tears In Heaven
91 Dream Theater / Images And Words
0.003%
ジョンペトルーシ率いるプログレッシヴメタルバンド、ドリームシアターの2ndアルバム1992年発表作品。90年代にローファイがはびこる中、ギター小僧を裏切らなかった日本でも絶大な支持を得る人気盤。1992年といえば、ニルヴァーナやレッチリなどが世界を席巻した時代、彼らのアルバムを選ばずに本作を選んだ硬派なギターファンにも改めて敬意を表したい。
おすすめ曲:Pull Me Under
90 Pat Metheny / Secret Story
0.003%
構想6年という感動の超大作にしてメセニーの集大成的名作。これまで共演してきた総勢75名のミュージシャンが参加した、かつてない壮大なスケールで展開。総収録時間76分、まるで世界一周的感動を味わえる傑作。これほどの超大作を作ったギタリストは、歴史上メセニー以外に思い当たらない。
おすすめ曲:Facing West
89 Tuck Andress / Hymns, Carols And Songs About Snow
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タック&パティでお馴染み、超絶ギタリストのタックアンドレスの1991年発表のソロギターによるクリスマス曲集。ベースラインとコードとメロディーを同時進行させ、更にタッピングやカッティングを入れてパーカッション的な発想を付け加えた、まさにジョーパスのスタイルを更に進化させたような超絶ソロギタースタイル。かと言って決して難しく聴こえない抜群のアレンジ力と”歌心"が彼最大の魅力。押尾コータローにも影響を与えた。クリスマスのみならず、ソロギターの大名盤。
おすすめ曲:Winter Wonderland
88 John Scofield / Pick Hits
0.003%
ジョンスコフィールドバンド名義による1987年東京でのライブ・アルバム。ドラムに黒いボンゾことデニスチェンバース、ベースにゲイリーグレインジャー、キーボードにロバートエアリーズという強力な面子によるパワフルなエレクトリックジャズを聴かせるアグレッシブな演奏。ジョンスコ作品中最も破壊力のある激アツな傑作ライブ。
おすすめ曲:Protocol
87 Extreme / Pornograffitti
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エクストリームの2作目にあたる1990年大ヒット・アルバム。人気曲「More Than Words」や「Decadence Dance」「Get the Funk Out」「Hole Hearted」等、アコースティックバラードから疾走感溢れる超絶ギターテクニックまで、音楽性の幅広さ、楽曲の完成度、無論テクニックは言うまでもなく、ファンクメタルの先駆けとも言える圧巻の演奏を披露。
おすすめ曲:Decadence Dance
86 Robert Johnson / Complete Recordings
0.003%
あのエリッククラプトンを虜にした、伝説のブルースシンガー、ロバートジョンソンのコンプリート・レコーディング。全ブルースファンのマストアイテム。かつてキースリチャーズが初めてロバジョンを聴いた時に、一人で弾いてるのが信じられない、と語った通り、ベースラインでバッキングをしながら他の弦でハーモニーをつけたり、弾き語りを同時進行させながらの完成度の高さは、当時の他のブルースマンに比べると、ギター技術、アレンジ力、そして歌とギターのバランス感覚など、段違いである。
おすすめ曲:Cross Road Blues
85 Pat Metheny Group / Letter From Home
0.003%
ECMの最終作「First Circle」から前作「Still life」、そして本作の「Letter From Home」までの流れは、神がかっており、誰も到達することの出来ない高みに達していた。ファンの間では、メセニーの全盛期はこの3枚だという声もあるが、その後、多くの名盤を残し続けていることは脅威としか言いようがない。
おすすめ曲:Have You Heard
84 Allan Holdsworth / Secret
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あのヴァンヘイレンやフランクザッパに世界最高のギタリストと言わしめたカリスマ、アランホールズワースの80年代最後のアルバム。ジミージョンソン(B)とヴィニーカリウタ(Ds)によるリズム隊をバックにギターとシンッタクスを強烈なテンションで弾きまくる熱い傑作。アラン自身もお気に入りの一枚。とても30年以上前のアルバムとは思えないほど、ここでのシンタックスの演奏を聴いてると、思わずカートローゼンウィンケルかと思ってしまうくらい、現代ジャズの響きと錯覚してしまう。
おすすめ曲:City Nights
83 Robben Ford / Talk To Your Daughter
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1988年発表のソロアルバム。ルーツであるブルースに回帰し、古いブルース曲やオリジナルブルースなどを心ゆくまで歌い、ギターを弾きまくったジャズブルースの傑作。ブラックミュージックの真髄に迫る一枚。あのラリーカールトンも、ロベンフォードの音色に憧れているというのは有名な話。
おすすめ曲:Revelation
82 Tony MacAlpine / Maximum Security
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「褐色のイングヴェイ」と呼ばれるネオクラシカル・メタルの第一人者、超絶ギタリストのトニーマカパインの2ndアルバム1987年発表作。驚異的なギター・テクニックから、美しいメロディ、アレンジ、構成に至るまで、高度で緻密に計算されたインスト名作。
おすすめ曲:Hundred Of Thousands
81 Andres Segovia / セゴヴィア・コレクション ~ バッハ作品集
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現代クラシックギター奏法の父、アンドレスセゴビアによるバッハ作品集。ギターによるバッハ演奏の古典になった不滅の名演。入門盤にも最適な一枚。セゴビアにとってバッハはギターを世に認めさせる最大の武器だった。そのバッハのギター編曲の第一人者である、まさにセゴビアの真骨頂がここにある。
おすすめ曲:Chaconne
80 Pat Metheny Group / Still Life
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元々ジャズは「都会的」とか「夜」のイメージが強かったが、メセニーの登場により「青空」とか「広大な大地」とか、アウトドアなイメージを取り入れた最初のジャズミュージシャンだったのではないだろうか。郷愁に満ちた2人の男声コーラスをギターとユニゾンで聴かせる独特の手法は、メセニーの専売特許とも言える。TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」のエンディングテーマに起用され再評価された「Last Train Home」等収録。
おすすめ曲:Minuano
79 Guns N' Roses / Appetite For Destruction
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そこまで超絶テクではないのに?圧倒的人気を誇るギターヒーロー、スラッシュ擁するガンズアンドローゼズの記念すべきデビューアルバム1987年発表作品。大ヒット曲「Welcome to the Jungle」と「Paradise City」と「Sweet Child O' Mine」という、もう奇跡としか言いようがない3曲の神がかり名曲が収録されている。
おすすめ曲:Paradise City
78 Jimi Hendrix / Live At Monterey
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ギターを燃やし破壊するパフォーマンスが有名な1967年6月の「モンタレーポップフェスティヴァル」出演時のライブアルバム。今までにない豪快なギターサウンドとパフォーマンスで聴衆の度肝を抜いた。
おすすめ曲:Killing Floor
77 Van Halen / 1984
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どうしても本作は1-2曲目のシンセのイメージが強く、軟弱なイメージを持ってるファンも多いかもしれないが、いやいや実はそんなことはない。思わずコピーしたくなる「Panama」、バッキングも相当ヤバい「Top Jimmy」、エディングソロはアランホールズワースからの影響が強いという「Drop Dead Legs」、ヘドバン必須の「Hot For Teacher」等など…あげるとキリがないが、今聴くとエディはそんなに歪ませてないし、ジャジーなコードや指弾きも取り入れたりと…聴けば聴くほどに改めてギター名盤に相応しい傑作だと思う。
おすすめ曲:Drop Dead Legs
76 渡辺香津美 / Mobo
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ジャマイカが世界に誇るスライ&ロビー、そして今や現代ジャズの中心人物マーカスミラー&オマーハキムという前代未聞のダブルリズム隊を導入した傑作。テープを回しっぱなしにして録ったというインプロヴィゼーションは緊張感に満ちていて超絶極まりない。世界の強者を相手にしても全く引けを取らない圧巻のギターが誇らしい。
おすすめ曲:Shang-Hi
75 Ozzy Osbourne / Bark At The Moon
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飛行機事故で帰らぬ人となったランディローズの遺志を継ぐ形でオジーバンドに参加したジェイクEリー。ニューギタ-ヒーローを迎えて新たなスタートを切ったオジーオズボーンのソロ3作目。
おすすめ曲:Bark At The Moon
74 Night Ranger / Midnight Madness
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ブラッドギルスとジェフワトソンというギターヒーローを輩出したアメリカを代表するハードロックバンド、ナイトレンジャーの2ndアルバム。全米でダブルプラチナムに輝いたメロディアスハードロックの象徴的名盤。バンド最大のヒットを記録した名曲「Sister Christian」収録。
おすすめ曲:Rock In America
73 高中正義 / 虹伝説
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日本を代表するフュージョンギター界のスーパースター、高中正義のコンセプトアルバム1981年発表作品。今だ高い人気を維持し続ける日本を代表するギタリストの傑作。当時、アルバム発表に合わせて日本武道館で2日間にわたって虹伝説コンサートも開催された。
おすすめ曲:Sunset Valley
72 Paco De Lucia / 幻
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本作は、日本独自のコンピレーションアルバム。当時の日本リスナーは、このアルバムからパコデルシアを知ったという人も多いのではないだろうか。入門盤としても最適な一枚。
おすすめ曲:Entre Dos Aguas
71 Michael Schenker Group / Michael Schenker Group
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我らがギターヒーロー、マイケルシェンカー・グループ名義の記念すべきデビューアルバム1980年発表作品。日本のギター小僧には、必ず彼の血がまじってる、といっても過言ではないほど、日本人に愛された名盤中の名盤。
おすすめ曲:Armed And Ready
70 Johnny, Louis & Char / Free Spirit
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KenKenの父親で金子マリの元夫、ジョニー吉長(ds)、元ゴールデンカップスのギタリスト、マーちゃんことルイズルイス加部(b)、そして日本が誇るロックギタリスト、Charによる日本最強トリオ、ジョニールイス&チャーの1stアルバム。日比谷野外音楽堂での傑作ライブアルバム。Charさんの曲はストレートなだけでなくジャジーなコード感がたまらない。
おすすめ曲:籠の鳥
69 Julian Bream & John Williams / Live
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邦題は「世紀のギター・デュオ」。クラシックギター界の巨匠にして2大スター、ジュリアンブリームとジョンウィリアムスによる共演ライブアルバム1979年作品。ジョンジョンソン、テレマン、フェルナンドソル、ブラームス、ドビュッシー、フォーレ、アルベニス等の楽曲を収録。
おすすめ曲:月の光
68 David Spinozza / Spinozza
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ジョンレノン、ポールマッカートニー、ロバータフラック、ダニーハサウェイ、ビリージョエル等、数多くの名盤に参加してきた百戦錬磨のセッションギタリスト、デビッドスピノザのソロ代表作。憎いほどツボを押さえた、いぶし銀のギタープレイに注目。ブレッカー兄弟、デヴィッドサンボーン、アンソニージャクソン、エディゴメス、ルーサーヴァンドロス等が参加。レオンラッセル作のカーペンターズでお馴染みの名曲「Superstar」収録。
おすすめ曲:Superstar
67 大村憲司 / First Step
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1978年といえば、クロスオーバー〜フュージョン系ギターアルバムが世界中でヒットを連発した時代。まさに本作もその真っ只中といった内容だが、決してテクニックを前面に押し出すのではなく、ゆったりとした味のある演奏が彼の魅力。坂本龍一、村上秀一、林立夫、高水健司といった当時の仲間が参加。ジャズスタンダード「Here's That Rainy Day」、エリッククラプトンのカバー「Better Make It Through Today」ではヴォーカルも披露。
おすすめ曲:Boston Flight
66 Al Di Meola / Elegant Gypsy
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後のスーパーギタートリオでも取り上げた、屈指のギター名曲「地中海の舞踏」収録。バッキバキのマッチョな硬質感でオンリーワンの抒情性と哀愁を生み出す破壊力。エレキでもアコギでもお構いなし、これでもかと聴かせるフルピッキングに圧倒される。
おすすめ曲:地中海の舞踏
65 Jeff Beck With The Jan Hammer Group / Live
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ヤンハマーグループにジェフベックが参加した1976年録音の傑作ライヴアルバム。まるで何かのうっぷんを晴らすかのように狂気に満ちたワイルドで熱いギターが炸裂する。代表的名曲「Freeway Jam」や「Scatterbrain」「Blue Wind」等収録。
おすすめ曲:Freeway Jam
64 Eagles / Hotel California
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イーグルスの永遠の名盤。みんな一度はコピーしたことのあるギター名曲「Hotel California」での多重録音を駆使したイントロや、ドンフェルダーとジョーウォルシュのツインギターソロでのハモリなど、この一曲だけでもギター名盤として十分に価値ある大傑作。
おすすめ曲:Hotel California
63 Paco De Lucia / Almoraima
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エッジの鋭いフラメンコギターならではの響き、イスラムの旋律、そして超絶技巧でありながら魂のこもった名演が聴ける正統派フラメンコギターの傑作。かつてのランキングでは、割とフュージョン寄りのロックファンが好きそうなパコ作品が選ばれがちだったが、本作のような、あくまでロック目線ではなく、正統派なアルバムが選ばれているのも、今回のランキングの特徴かもしれない。
おすすめ曲:Almoraima
62 Chet Atkins & Les Paul / Chester & Lester
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あのジェフベックが最も影響を受けた偉大なるギタリスト、レスポール。そして我らがギターの神様、チェットアトキンスというレジェンド2人による夢の共演盤。リラックスムードたっぷりのギターの醍醐味と楽しさを存分に味わえる。ギターはこう弾くべきと教えてくれているようなギターデュオ名盤中の名盤。
おすすめ曲:It's Been A Long Time
61 Ry Cooder / Chicken Skin Music
0.003%
テックスメックスやハワイアンなどのワールドミュージック的要素をふんだんに取り入れた傑作。ライクーダーは、民族音楽研究家としても知られる通り、ルーツミュージックに造詣が深いことを改めてこのアルバムで知らしめた。
おすすめ曲:Chloe
60 Jim Hall / Concierto
0.003%
ロドリーゴ作曲によるクラシック名曲「アランフエス協奏曲」をジャズアレンジした1975年発表作品。トランペットにチェットベイカー、アルトにポールデズモンド、ベースにロンカーター、ドラムにスティーブガッド、そしてアレンジにドンセベスキー、エンジニアにルディヴァンゲルダー、プロデュースにクリードテイラーという豪華すぎるほどの最高の布陣を揃えた、CTIレーベル黄金期の名作。
おすすめ曲:アランフェス協奏曲
59 Eric Clapton / 461 Ocean Boulevard
0.003%
見事にカムバックを果たした1974年作。ヒット曲となったボブマーリーのカヴァー曲「I Shot The Sheriff」、名曲バラード「Let It Grow」など名盤に相応しい名曲揃い。歌あってこそのギターであることを決定的にした名作。
おすすめ曲:Motherless Children
58 Mahavishnu Orchestra / Birds Of Fire
0.003%
ジョンマクラフリン率いるマハビシュヌ・オーケストラの1973年発表作品。マクラフリンのギター、ジェリーグッドマンのヴァイオリン、ヤンハマーのシンセ、そしてビリーコブハムのドラムによる超絶ユニゾンや壮絶な掛け合いによるインタープレイは圧巻。テクニックだけではなく変拍子のリズムをはじめ、独創的で計算されたアレンジも一筋縄ではいかない。
おすすめ曲:Birds Of Fire
57 Cream / Live Cream Volume II
0.003%
エリッククラプトン、ジャックブルース、ジンジャーベイカーという英国最強のトリオ、クリームによる1968年3月9日から10月4日までのライヴの模様を収録。インプロヴィゼーションの真骨頂に触れることができる凄まじい名演。後世に残るライヴ盤の金字塔。名曲「White Room」や「Sunshine Of Your Love」等収録。
おすすめ曲:Sunshine Of Your Love
56 Baden Powell / Live In Japan
0.003%
1970年来日時のサンケイホールでのライブ録音盤。もちろんボサノバ曲は言うまでもないが、彼の本当の凄さはソロギターによるバラードにある。特に、絶妙な"間とスピード感"による強弱は、他のどのギタリストにも到達出来ない圧倒的な凄みを感じさせる。月並みな言い方だが、まさに「歌うようにギターを弾く」とは、この男のためにある言葉だ。お馴染みのボサノバ名曲「イパネマの娘」、バーデンの代表曲「Samba Triste」「Tristeza」「Euridice」「Berimbau」、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」、ショパン「別れの曲」等収録。
おすすめ曲:別れの曲
55 Crosby, Stills, Nash & Young / Deja Vu
0.003%
4人のスーパースターの個性が絶妙に溶け合い完成された全米No1の大ヒットアルバム。スティーヴンスティルスとニールヤングが、味わい深いギターソロを披露している。
おすすめ曲:Carry On
54 Led Zeppelin / III
0.003%
ロック界の頂点に君臨した王者レッドツェッペリンの3rd アルバム。ジミーペイジのロック史上屈指のリフメーカーとしての天才ぶりと共に、ブリティッシュトラッド色の濃いアコースティックギターの奥深いテクニックにも注目してほしい。名曲「移民の歌」収録。
おすすめ曲:Immigrant Song
53 Santana / Abraxas
0.003%
2ndアルバムにあたる1970年発表作。邦題「天の守護神」。バンドにとって初の全米1位を獲得したアルバムであり、代表曲「Black Magic Woman / Gypsy Queen」収録。
おすすめ曲:Black Magic Woman / Gypsy Queen
52 イエペス / アランフェス協奏曲
0.003%
クラシックのみならずジャズやフュージョンの世界でもカバーされ続けている名曲「アランフェス協奏曲」の育ての親と言っても過言ではないナルシソイエペスの日本独自のコンピレーションアルバム。録音は1958年だが、本作の日本盤は1970年発表。
おすすめ曲:アランフェス協奏曲
51 Larry Coryell / Spaces
0.003%
ソロ3作目にあたる1970年発表作品。盟友ジョンマクラフリンや、チックコリア、ミロスラヴビトウス、ビリーコブハム等役者が揃い踏み。ロックギタリストにも多大な影響を与えた衝撃的名作。マクラフリンとのアコギによるギターバトルは、その後のスーパーギタートリオの前身とも言える。
おすすめ曲:Rene's Theme
50 The Rolling Stones / Let It Bleed
0.003%
ストーンズ絶頂期を代表する名盤中の名盤。本作の製作中にブライアンジョーンズが脱退、その後任にミックテイラーが参加、本作はその2人それぞれが参加した曲が同時に聴ける唯一のオリジナルアルバムでもある。名曲「Gimmie Shelter」「You Can't Always Get What You Want」等収録。
おすすめ曲:Gimmie Shelter
49 Jimi Hendrix Experience / Electric Ladyland
0.003%
ジミヘンドリックスの代表作にして最高傑作の3rdアルバム。常識を打ち破る革新的な演奏技術やエフェクト処理によるサウンドメイキングなど、ギターという楽器の可能性を大きく飛躍させた名作。名曲「Voodoo Chile」、ボブディランのカバー「見張塔からずっと」等収録。
おすすめ曲:Voodoo Chile (Slight Return)
48 Mike Bloomfield / Super Session
0.003%
アルクーパーが仕掛け役となり、別々の活躍の場を持っていたミュージシャンが共演、しかも自由なジャムセッションを行うという趣旨でマイクブルームフィールドを招いてレコーディングした1968年のセッションアルバム。
おすすめ曲:Albert's Shuffle
47 Albert King / Born Under A Bad Sign
0.003%
ブルース三大キングの一人アルバートキングが「Stax」レーベルに残した1967年作品。ブッカーT&ザMGsをバックに従え、サザンソウル加味した初期代表作の一枚。ロック方面にも多大な影響を与えた名盤中の名盤。
おすすめ曲:Born Under A Bad Sign
46 Pat Martino / El Hombre
0.003%
完璧主義者パットマルティーノがジャズ名門レーベル「Prestige」に残した記念すべきデビューアルバム。1967年録音作品。GODオルガントリオ編成をベースに、フルートやパーカッションなどが加わる。ジョビンのカバー「Once I Loved」やスタンダード「Just Friends」等収録。当時は、誰もが知ってるスタンダードを演奏することで、そのミュージシャンの力量や魅力も把握できた。だから現代のジャズミュージシャンも誰も知らない大昔の曲をカバーしないで、誰もが知ってる曲を演奏してほしい、いや、本来はそうあるべき。
おすすめ曲:El Hombre
45 The Ventures / Ventures In Japan
0.003%
「1億総エレキ化」という言葉まで生まれ、空前のエレキブームを巻き起こしたベンチャーズの来日ライヴアルバム。代表的名曲「Walk Don't Run」「10番街の殺人」「Pipeline」「Wipe Out」等、人気曲がズラリ収録。
おすすめ曲:Pipeline
44 Grant Green / Idle Moments
0.003%
ブルーノートの看板ギタリスト、グラントグリーンが初期モダンジャズ時代に残した1963年発表作。しっとりとしたバラードから、厚みのあるアレンジで聴かせるハードバップまで。たったの4曲だが、深く濃厚な世界観を聴かせる人気盤。バックにはジョーヘンダーソンやボビーハッチャーソン等が参加。MJQのジョンルイスがジャンゴラインハルトに捧げた名曲「Django」等収録。
おすすめ曲:Django
43 Django Reinhardt / Djangology
0.003%
ジャンゴラインハルトとヴァイオリン奏者ステファングラッペリ率いるフランス・ホット・クラブ五重奏団による歴史的名作。代表曲の「Minor Swing」は数々のカバーや映画でも聴き馴染みがあるかもしれない。たった2本の指だけで弾いたとは思えないほどの超絶技巧がたっぷりと堪能できる。ジャンゴ入門盤にも最適な一枚。1949年録音だがアルバムのリリースは1961年。
おすすめ曲:Minor Swing
42 Muddy Waters / The Best of Muddy Waters
0.003%
圧倒的な深みが違うモダンブルース史上に輝く屈指の傑作アルバム。この図太く分厚い濃厚な録音は、もう今の時代に録ることはできない、それだけでも十分に後世に残す価値あるギター名盤とも言える。ローリングストーンズの名前の由来となった曲「Rollin' Stone」収録。
おすすめ曲:Rollin' Stone
41 Tal Farlow / The Swinging Guitar of Tal Farlow
0.003%
アートテイタムやオスカーピーターソンのギター版ともいえるギター、ピアノ、ベースというドラムレスのオールドスタイルのトリオ編成による1957年作品。大きな手でギターフレットを縦横無尽に動き回る様から「オクトパス・ハンド」と呼ばれた、元祖速弾きギタリスト。スタンダード「恋のチャンスを」「Like Someone In Love」、チャーリーパーカーの名曲「ヤードバード組曲」等収録。
おすすめ曲:Yardbird Suite
40 Tal Farlow / Tal
0.003%
かつてジャズギタリストの小沼ようすけ氏が人生で一番多く聴いた一曲にあげた本作収録の「Isn’t It Romantic」では、1956年当時としては珍しかったであろうハーモニクス奏法を多用している。エディコスタ(p)、ヴィニーバーク(b)のトリオ編成による名門「Verve」に残した1956年録音作品。
おすすめ曲:Isn’t It Romantic
39 Gary Moore / Still Got The Blues
0.004
ハードロックを極めたゲイリーが自らのルーツであるブルース音楽に回帰した1990年発表作品。過去最高のセールスを記録した大ヒットアルバム。ハードに切り裂くヘヴィなギターサウンドと、しっかりと泣きのバラードも聴ける人気盤。アルバートキング、アルバートコリンズといったゲイリームーアの憧れたブルースのヒーロー、そしてジョージハリスンらが参加。
おすすめ曲:Still Got The Blues
38 Michael Hedges / Aerial Boundaries
0.004
アコースティックギターインストの金字塔。タッピングやスラップ奏法、ハンマリングやプリングの多様、そしてボディを叩くパーカッシブ奏法など、独創的なスタイルを生み出した唯一無二の傑作。押尾コータロー辺りのアコギ系ソロギターの分野、MIYAVI辺りのスラップ系スタイル、そしてPolyphiaやichika辺りのタッピング系スタイル、その全ての元祖的存在と言っても過言ではない。
おすすめ曲:Aerial Boundaries
37 Loudness / Disillusion ~ 撃剣霊化
0.004
80年代に日本で起きたヘビメタブーム(当時はヘビメタと呼んだ)の火付け役となった高崎晃率いるジャパメタの雄、ラウドネスの通算4作目となる1984年作品。イギリスでもヒットし、世界にその名を知らしめた初期代表作にしてジャパメタ歴史的名盤。
おすすめ曲:Crazy Doctor
36 Alcatrazz / No Parole from Rock 'n' Roll
0.004
イングヴェイマルムスティーン在籍時としては唯一のスタジオ・アルバムにして、アルカトラスの記念すべき1stアルバム1983年発表作品。インギーがこのバンドを脱退した後、後任のギタリストにはスティーヴヴァイが加入した。
おすすめ曲:Jet to Jet
35 Allan Holdsworth / I. O. U.
0.004
1976年の「Velvet Darkness」は、アランの許可なく勝手に発表されたもので自身のアルバムに加えられるべきではないと生前語った通り、本作「I. O. U.」が彼の実質的な1stソロアルバム。この時点で、既にアウトフレーズ全開のアラン節炸裂だが、コード感を出すためかクリーントーンでの指弾きバッキングギターにも注目したい。
おすすめ曲:Letters Of Marque
34 Rainbow / Rising
0.004
リッチーブラックモアがディープパープル脱退後に結成した、日本でも絶大な人気を誇るハードロックバンド、レインボーの2ndアルバムとなる1976年作品。リッチーブラックモア、ロニージェームスディオ、コージーパウエルという、いわゆる「三頭」時代の幕開けを告げた傑作。
おすすめ曲:Stargazer
33 Char / Char
0.004
日本を代表するロックギタリスト、チャーの記念すべき1stソロデビューアルバム1976年作品。疾走感あふれるムスタングならではのアームプレイが象徴的な名曲「Smoky」や「Shinin' You, Shinin' Day」等収録。どうしてもChar作品を語るときに今だにデビュー作ばかりが取り上げられがちだが、その後のソロはもちろん、J,L&CやPsychedelixなど聴くべきアルバムは山ほどあるので、是非とも他のアルバムも聴いてほしい。
おすすめ曲:Smoky
32 John Williams Plays Bach / The Complete Lute Music On Guitar
0.004
現代クラシックギター界の帝王、キングオブギターことジョンウィリアムス(スターウォーズの作曲家とは同名異人)によるバッハのリュート組曲。発売当初は、ギターで弾かれた最高のバッハと称された。作曲者の意思を忠実に表現する、端正で"癖のない"演奏。これこそがクラシックギターの一つの魅力でもある。だからと言って個性が無いわけではない。微妙な個性の捉え方の違いや、音本来のサウンドやハーモニーの美しさ、音楽の構造の面白さなど、いかに少ない音数で最大限の効果を発揮できるか。ある意味、音楽への原点回帰を試みることで、少しでもクラシックギターへの扉は開かれるのではないだろうか。
おすすめ曲:リュート組曲
31 Jim Hall / Live
0.004
あのパットメセニーもフェイバリットにあげる1975年録音のライヴアルバム。コードワークやハーモニー、メロディーはもちろんだが、3者の完成度の高いインタープレイは奇跡的な出来。これぞジャズギター屈指の名演。まさに'70年代のジムホールにハズレなし。スタンダード「Angel Eyes」、セロニアスモンクの「'Round Midnight」、チャーリーパーカーの「Scrapple From The Apple」等収録。
おすすめ曲:Scrapple From The Apple
30 Deep Purple / Live In Japan
0.004
第2期ディープパープルの絶頂期である1972年初来日時のステージを収めた大傑作。ハードロックファン必聴必携のライブアルバム。お馴染みの名曲「Highway Star」「Smoke On The Water」収録。
おすすめ曲:Highway Star
29 Led Zeppelin / IV
0.004
レッドツェッペリン最大のヒットアルバム1971年作品。ギター小僧なら一度は弾いたことのあるアルペジオが印象的な名曲「天国への階段」、「Black Dog」や「Rock And Roll」等収録。ハードな側面と美麗な側面が絶妙のバランスで共存した歴史的名盤。「天国への階段」は、「Smoke on the Water」と共に、当時アメリカの楽器店で試奏禁止の貼り紙が貼られるほど、世界中のギター小僧は必ず弾いた大定番曲。
おすすめ曲:Stairway To Heaven
28 Led Zeppelin / I
0.004
誰もが認めるロック界の王者による記念すべきデビューアルバム1969年作品。ロック史上屈指のリフメーカーとしての天才ぶりと共に、ブリティッシュトラッド色の濃いアコースティックギターの奥深いテクニックにも注目してほしい。
おすすめ曲:Good Times Bad Times
27 Wes Montgomery / Smokin' At The Half Note
0.004
所謂ウェスマニアの間では絶頂期と言われる1966年ニューヨークはハーフノートでのライブ録音。彼のライブ最高傑作と言われる「Full House」に匹敵するライブ名盤。オクターヴ奏法を弾いたことのある人ならわかると思うが、基本的に同じフォームで平行移動させるのが一般的なオクターヴ奏法だが、ウェスの何が凄いかって、その異常な速さにある。
おすすめ曲:No Blues
26 Kenny Burrell / Midnight Blue
0.004
あのジェフベックもフェイバリットにあげていたモダンジャズ時代の名門ブルーノートを代表する名盤。都会的かつ洗練されたクールでブルージーな名演が聴ける。ギター、サックス、ベース、ドラム、コンガというピアノレスのクインテット編成。ピアノ(和音楽器)が不在ってのもまたギター好きには興味をそそられる編成なのだ。
おすすめ曲:Midnight Blue
25 Bill Evans & Jim Hall / Undercurrent
0.004
史上最も美しいピアノとギターによるデュオアルバム1962年発表作品。初期エヴァンスを支えたベース奏者スコットラファロの事故死から約10ヶ月後、ビルの姿を見かねたジムホールが誘って録音されたといわれる。まるで時空を行き来する幻想的なピアノとギターの静かな対話。バラードを主体としながらも、スリリングで繊細なインタープレイが展開される。丁寧なリハーサルを重ね、吹きっ放しの「かつてのジャズ」とは明らかに一線をかす、史上最高のデュオ名盤。
おすすめ曲:Dream Gypsy
24 Barney Kessel / Poll Winners
0.004
1957年度の「ダウンビート」「メトロノーム」「プレイボーイ」各誌における人気投票1位を獲得した3人が集まって結成されたギタートリオ、ポールウィナーズの記念すべき1stアルバム。ジャズギタートリオの金字塔。スタンダード「Satin Doll」「Green Dolphin Street」等収録。当時は、誰もが知ってるスタンダードを演奏することで、そのミュージシャンの力量や魅力も把握できた。現代のジャズミュージシャンにも同じことが言えるはずなのに、誰も知らない大昔の曲をカバーしてどうする?ただでさえジャズが低迷してるときに、後ろ向きになってどうする?
おすすめ曲:Satin Doll
23 Steve Vai / Passion and Warfare
0.006
2ndアルバムにあたる1990年のギターインスト名盤。超絶テク全開のパワーギター〜ミステリアス・サウンド〜バラード〜ハードロック〜キャッチーなポップミュージックまで幅広い楽曲センス、そして独自のユニークな世界観と音楽観は圧巻。
おすすめ曲:Erotic Nightmares
22 渡辺香津美 / Mobo 倶楽部
0.006
ただ上手いだけじゃない、ただ洋楽かぶれの良い曲を作ればいいってもんじゃない。自国のアイデンティティと時代性を音楽に反映してきた、その挑戦する探究心こそ、全ての日本人ギタリストは見習ってほしい。前作「MOBO」を受け継ぐ形で、当時ライヴを繰り広げていた我が国の実力派メンバーたちと展開したユニットの1作目。ギターシンセサイザーやエミュレーターの使用による最先端を突っ走っていたサウンドも聴きどころ。
おすすめ曲:風連
21 Yngwie Malmsteen / Rising Force
0.006
速弾きギターブームの火付け役とも言うべき、その頂点に君臨する最高峰ギタリスト、イングヴェイマルムスティーンの記念すべきソロデビューアルバム1984年発表作品。既成の概念を遥かに越えたその超絶技巧を駆使してクラシックとへヴィメタルをクロスオーヴァーさせたネオクラシカルメタルで速弾きギターブームを巻き起こし、世界を驚愕させた傑作。
おすすめ曲:Far Beyond The Sun
20 Stevie Ray Vaughan And Double Trouble / Texas Flood
0.006
生々しいまでのグルーヴ感とブルース魂。これでもかと溢れ出る怒涛のインプロヴィゼーション。ブルース界に新たな熱き風を吹き込んだ20世紀最強の白人ブルースギタリストによる衝撃のデビュー作。当時、テクノやダンスポップ全盛の時代に登場した時代遅れのRAW(生)の迫力・魅力を世界のロックファンに再認識させた。
おすすめ曲:Pride And Joy
19 山下和仁 / 展覧会の絵
0.006
前回の「歴史上最も偉大なギタリスト」の日本人第1位に選出された日本が世界に誇るクラシックギター奏者、山下和仁。ムソルグスキーのピアノ曲「展覧会の絵」を自らギター独奏用に編曲した彼の代表作。世界中のギターファンを驚かせ、まさに一世を風靡した衝撃的名作。
おすすめ曲:展覧会の絵
18 Al Di Meola, John McLaughlin, Paco De Lucia / Friday Night In San Francisco
0.006
いまだ語り継がれる伝説的超絶ギターバトル。泣く子も黙る言わずと知れた超絶ギタリスト3人によるスーパーギタートリオ。マハヴィシュヌオーケストラのジョンマクラフリン、リターントゥフォーエバーのアルディメオラ、そしてフラメンコギタ-史上最も有名なギタリスト、パコデルシアの三人による1981年歴史的名作。今でも世界各地で行われるギターバトル大会を生むほど、それまでのアコースティックギターの歴史や常識を変えた一枚。
おすすめ曲:地中海の舞踏
17 渡辺香津美 / To Chi Ka
0.006
世界最高峰のジャズミュージシャンを従え、NYでレコーディングを行った1980年の代表作。しっかりと日本人ならではのアイデンティティを取り入れつつ時代性も反映させる巧みさは流石。これぞ、まさに80年代ジャズのメインストリーム。マイケルブレッカー、マーカスミラー、ウォーレンバーンハート、マイクマイニエリ、トニーレヴィン、ピーターアースキン等、超豪華面子が参加。
おすすめ曲:Unicorn
16 Pat Martino / Exit
0.006
オーソドックスなジャズファンにも安心のお馴染みのスタンダード「酒とバラの日々」「ブルーボッサ」「I Remember Clifford」収録。本作を含め、マルティーノは1976年に代表的名盤である3作品を、たったの2週間で録音したという逸話も残っている。その後、彼は過去の記憶を無くし記憶障害となった。
おすすめ曲:Days Of Wine & Roses
15 Deep Purple / Machine Head
0.006
1972年発表の王道ハードロックの歴史的名作。誰もが一度は耳にしたことのある「Highway Star」、そして名ギターリフでお馴染み代表曲「Smoke on the Water」は、世界各国の楽器店で試奏禁止の貼り紙が貼られたという都市伝説もあるくらい、世界中のギター小僧は必ず弾いた大定番曲。
おすすめ曲:Highway Star
14 Wes Montgomery / The Incredible Jazz Guitar
0.006
それまでのモダンジャズ時代には、ギターという楽器は影の薄い楽器だったが、彼の登場により、管楽器にも負けないインパクトで主役の座に躍り出た。名盤「Full House」と人気を二分するウェスの代表作の一枚。多くのジャズを学ぶギタリストにとっての登竜門であり、お手本のような重要作。特に「Four On Six」はウェス自作の代表曲であり、数多くのギタリスト達に今なおカバーされ続けている名曲。小林克也氏のラジオ番組でも使用された。
おすすめ曲:Four On Six
13 Jeff Beck / Jeff Beck's Guitar Shop
0.008
80年代ベックの最高傑作に挙げる人も少なくないスタジオアルバム1989年作品。キーボードにトニーハイマス、ドラムにテリーボジオというトリオ編成。'80年代後半から移行しはじめたフィンガーピッキングが全面的に出たスタイルは衝撃のギターサウンドを生んだ。「Stand on It」はホンダのCMで起用され話題に。史上最も美しいギター曲と称された「Where Were You」でのハーモニクス&アーミングによる超絶技巧は全ギターファン必聴。
おすすめ曲:Where Were You
12 Whitesnake / Whitesnake
(白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス)
0.008
ジョンサイクス在籍時のホワイトスネイク最大のヒットアルバム1987年作品。本作成功の最大の功労者はジョンサイクスだという声も多く、今だ彼はホワイトスネイク信者の間でほぼ神話的な地位を獲得している。アメリカだけで800万枚を超えるセールスを記録し、ビルボード200で初のトップ10入りを果たし、最高2位に達した(ちなみに1位はマイケルジャクソンの「BAD」)。大ヒット曲「Here I Go Again」や「Still Of The Night」等収録。
おすすめ曲:Still Of The Night
11 Ozzy Osbourne / Blizzard Of Ozz
0.008
ランディローズによる驚愕のギタープレイは各方面から称賛を集め、新たなギターヒーロー誕生と話題を呼んだオジーオズボーンの記念すべきソロデビューアルバム1981年作品。オジーとランディによる史上最高のコンビによるヘヴィメタルアルバムの金字塔的名作。
おすすめ曲:Crazy Train
10 Larry Carlton / Larry Carlton
0.008
ラリーカールトンのニックネーム「ミスター335」は、本作で使用している愛用のギター、ギブソンES-335に由来し、自らのスタジオが、その名も「Room 335」であり、本アルバムの1曲目にあたる、言わずと知れたラリーカールトンの代表曲であり、フュージョンギターを象徴する1曲でもある。
おすすめ曲:Room 335
9 George Benson / Breezin'
0.009
全米ポップチャート、R&Bチャート、ジャズ・チャートの3つでNO.1を獲得するという快挙を成し遂げた、1976年グラミー最優秀レコード賞受賞作。アレンジにクラウスガーマン、エンジニアにアルシュミット、そしてプロデュースにトミーリピューマという3拍子揃った名盤中の名盤。ガボールザボでお馴染みボビーウーマックの名曲カバー「Breezin'」、レオンラッセルの名曲「This Masquerade」等収録。ちなみにベンソンは、やっと本作のヒットによってメシが食えるようになった、と後のインタビューで語った。
おすすめ曲:Breezin'
8 Joe Pass / Virtuoso
0.009
ベースラインとコードとメロディーを同時進行し、更にアドリブソロを入れるという、それまでの常識を覆す超絶技巧でソロギターの可能性を大きく押し上げた歴史的名盤。アンプを通さず生音をマイクで拾って録音したことで、その結果、優秀録音の高音質盤としても有名。60年代後半ジャズクラブはロックに乗っ取られ、ジャズミュージシャンは仕事がなく、ジョーパスも失業者の列に立つことが頻繁にあったという。そこでキャロルケイ(モータウンの伝説的女性ベーシスト)がギターの指導書を作ってみては?と言う話を持ちかけ、その出版により印税が入り、彼は家を購入したというエピソードもある。その延長線上にあるのが本作ということになる。
おすすめ曲:Night And Day
7 Allman Brothers Band / At Fillmore East
0.009
デュアンオールマンとディッキーベッツによる史上最高のツインギターが楽しめる1971年フィルモアイーストでの伝説的ライヴ・アルバム。交通事故によって24歳という若さでこの世を去った伝説のスライドギターマスター、デュアンオールマン。かつてエリッククラプトンが「今までR&Bのレコードで、これほど優れたロックギターの演奏を聴いたことがない」とデュアンオールマンの演奏を称賛した。その陰に隠れて単なるセカンド・ギタリスト扱いをされがちなディッキーベッツは、かつてSNSで論争が起こったほど史上最も過小評価なギタリストの一人。
おすすめ曲:Whipping Post
6 Derek And The Dominos / Layla And Other Assorted Love Songs
0.009
デュアンオールマンを迎えて制作されたエリッククラプトンの最高傑作の一枚。デレク&ザドミノスによる唯一のスタジオ・アルバム1970年発表作。名曲「いとしのレイラ」収録。ハンプリやチョーキングを多用し、レガート奏法の鬼クラプトンらしいエッセンスが凝縮されたユニゾンによる名イントロ&コードリフ。今では自然に耳に馴染んで聴こえるが、いきなりAメロで転調。そしてデュアンの高音スライドソロ。ラストにジムゴードン作ピアノ曲を合体させて、この組曲が完成される。その間にもクラプトンとデュアンのソロが空間を駆け巡る。たった1曲にそんな極上の物語が用意されている。
おすすめ曲:Layla
5 Jimi Hendrix Experience / Are You Experienced?
0.011
世界に衝撃を与えたジミヘンの記念すべきデビューアルバム1967年作品。ジェフベックとエリッククラプトンはジミヘンのギターを聴いて廃業を考えたというエピソードはあまりに有名。ジミヘンはアメリカ出身の黒人ギタリストにも関わらず、当時イギリスでデビューを果たした。発売当初イギリス盤とアメリカ盤も、ジャケットデザインや収録曲も異なる。3曲のシングル「Purple Haze」「Hey Joe」「The Wind Cries Mary」はイギリス盤には収録されておらず、代わりに「Red House」「Can You See Me」「Remember」が収録。今回のジャケはアメリカ盤の方を採用しております。
おすすめ曲:Purple Haze
4 Van Halen / Van Halen 1st
0.013
新時代のギターヒーローの誕生を告げた記念すべき1stデビューアルバム。KINKSのカバー「You Really Got Me」や、ジミヘン登場以来、ロックギター界最大の革命的奏法とも言うべきライトハンド(タッピング)で衝撃を与えた「Eruption」等収録。当時、エディはライトハンド奏法のテクニックを盗まれないように、ライブでは後ろを向いて弾いていた、という有名なエピソードも残っている。
おすすめ曲:Eruption
3 Jeff Beck / Wired
0.014
1976年発表のジャズロック〜クロスオーバーのギターインスト金字塔の一枚。「Blow By Blow」をさらに進化させ、熱く力強いギターサウンドを聴かせる。 ナラダマイケルウォルデンのドラミングが強烈な「Led Boots」、シンセが印象的なヤンハマー作「Blue Wind」、そしてチャールズミンガスのカヴァー「Goodbye Pork Pie Hat」等名曲名演揃い。プロデュースはビートルズでお馴染みジョージマーティンが担当。本アルバム制作時にジェフは、マハヴィシュヌオーケストラのような演奏をしたい、とマーティンに訴えたが聞き入れられず。かつてジェフはインタビューの中で「マクラフリンは私よりもはるかに技術的な知識が豊富で、私は彼が知っていることの半分も理解できていないよ。」と語った。
おすすめ曲:Led Boots
2 Wes Montgomery / Full House
0.014
ジャズ三大レーベルの一つ「リヴァーサイド」に残した1962年録音の傑作ライヴ・アルバム。バークレーの珈琲ハウス「壷(Tsubo)」での録音。ノリに乗りまくったウェスお得意の高速オクターヴ奏法が冴え渡り、熱気ムンムンの観客の拍手や歓声、そして絶好調のサックス奏者ジョニーグリフィンとバックのピアノトリオもメンバー全員の一体感が凄まじい。さらに録音が思いのほか素晴らしかったことなど、様々な要因が重なり、奇跡が舞い降りた神がかり的な一夜となった。
おすすめ曲:Full House
1 Jeff Beck / Blow By Blow
0.031
1位はジェフベック!3位の「Wired」は2位の「Fuul House」と得票数が同数でしたので、実質ジェフベックはワンツーフィニッシュという、まさかの結果となりました。が「Blow By Blow」はダントツの得票数を獲得し、納得といえば納得の結果でしたね。
インストギターアルバムとしては異例の大ヒットを記録した1975年発表作。ロックだけではなくジャズ〜フュージョン界から大きな注目を集め、翌年1976年には、パットメセニー、リーリトナー、アルディメオラ、アールクルー、ロベンフォード、アランホールズワース、日本のCharや高中正義らが、一斉にソロデビューを果たし、世界各地でギターアルバムが飛ぶ鳥を落とす勢いでヒットを連発した。この現象は間違いなくジェフベックの「Blow By Blow」と「Wired」がその引き金を引いたのは言うまでもない。
おすすめ曲:Cause We've Ended as Lovers
ランキング結果を振り返り...
必ずしもテクニシャンだからといってギター名盤に選ばれるとは限りません。作曲や編曲能力、創造性や普遍性、革新性だったり作品のクオリティだったり、もちろんテクニックがあるに越したことはありませんが、そこまで超絶じゃなくても、ここに選ばれているギター名盤は沢山あります。なので、その色んな要素に、さらに付け加えるなら「人の心を揺さぶる何か」が、あるかどうかが最も重要なのかもしれませんね。
昨年行った「歴史上最も偉大なギタリスト」には選ばれなかったギタリストのアルバムが入っていたり、逆に「歴史上最も偉大なギタリスト」に選ばれたのに、今回アルバムが一枚も入っていなかったり、と改めて興味深く感じました。
今回は、同じアーティストが何回も登場しているように、そのアーティストの別タイトルが多数投票されていることが多かったです。例えば、一番多かったのはパットメセニーのアルバムは全部で11枚(11タイトル)投票されており、100位以内にランクインしたのは、その内の5枚でした。そのため、タイトルが分散されたことによって多く投票されたにも関わらず上位には行けなかったというマイナス面もありました。ただ、多くのタイトルが投票を得たということは、それだけそのアーティストが多くの名盤を残している証明でもあると思います。あと他に多かったアーティストは、ジェフベックは9枚(9タイトル)投票されて4枚が100位以内にランクイン、ウェスモンゴメリーは8枚中3枚がランクイン、渡辺香津美は7枚中3枚がランクイン、ジョーパスは7枚中1枚だけランクイン、レッドツェッペリンは6枚中3枚がランクイン、ヴァンヘイレンは6枚中2枚がランクイン、ジョージベンソンは6枚中1枚だけランクイン、ゲイリームーアは6枚中1枚だけランクインという結果でした。なので、本来は、いろんなアーティストを混ぜた方がランキングとしては見栄えが良くなりますが、でもこれが現実なのです(苦笑)。よく他社のランキングを見ると様々なアーティストのアルバムが満遍なくランクインしてるのを見かけますが、正直、ああはなりません(苦笑)。例えば、200位くらいまで広げれば、もっと若手アーティストとか、もう少し幅広いランキングになるかとは思いますが...
なので、かなり王道といえば王道のランキングになったかと思います。
ただ、ロック系雑誌では見かけないジャズやクラシックのアルバムがランキングに入ることで、ロックしか聴かない音楽ファンからすれば、それまで知らなかったギター名盤に出会えるというメリットもあるかと思います。長年のベテラン音楽リスナーから見れば、ありきたりな定番ばかりで味気なく感じる方もいるかと思いますが、あくまで今回のランキングの趣旨は、若いリスナーさんやギターファンのため、ということを予めご理解ください。最初にも記載しました通り、アメリカの某RS誌のランキングにしても、日本の某雑誌や某Youtuberのランキングにしても、どうしてもロック目線のランキングばかりで、ここまで総合的なランキングはなかったように思います。そういう意味では、本当の意味で「史上最高の」という言葉に相応しいランキング結果になったと思います。
ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。ご覧いただき、ありがとうございました!
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