1/22(金) クロスオーバー 特集

〜 全てはここから始まった。全音楽史最大の転換期クロスオーバー時代を追う。〜

まだクロスオーバーやフュージョンという呼び名が生まれる前、ハンガリー出身のギタリスト、ガボールザボがデビューを飾る。彼は最も早い時期に、ジャズにロックやポップス、そしてインド音楽などを取り入れていく。それに呼応するかのように、ウェスモンゴメリーが当時のポップスやロックのヒット曲を取り上げ、A&M(CTIの親会社。CTIといえばクロスオーバーの代表的レーベル)の三部作で世界的大ヒットを記録する。ある意味、この辺りがクロスオーバー〜フュージョンの始まりだったとも言えるだろうか。その後、ガボールザボの影響下にあるクロスオーバーの先駆的2人のギタリスト、サンタナがザボの「Gypsy Queen」を取り上げ、ジョージベンソンもザボの「Breezin'」をカバーし大ヒットを記録する。

1960年代後半、クロスオーバー最大のキーパーソンであるラリーコリエルが登場する。1950年代後半からジャズとクラシックの融合を計ったチコハミルトンのバンドに在籍していたギタリストが、ジムホールであり、ガボールザボであり、その後を引き継いだのが、ラリーコリエルだった。1960年代前半にはジャズロックの先駆的ヴァイブ奏者ゲイリーバートンのバンドに在籍したギタリストが、同じくジムホールであり、その後にラリーコリエル、パットメセニーが引き継いだ。コリエルは、常にジャンルを超えた異種格闘技セッションを繰り返してきた、まさにジャズ界の特攻隊長的な存在。ジャズロック、クロスオーバー、フュージョン、スーパーギタートリオをはじめとするアコギブームの火付け役でもあり、クラシック音楽やインド音楽への挑戦など、常にジャズの先頭に立ち、ジャズの歴史を塗り替え、ジャズを更新していった。いつも、そのあとを追うのが、後にマハヴィシュヌオーケストラを結成するジョンマクラフリンだった。

そしてロックの歴史を変えた男、ジミヘンドリックスの登場。彼は、あのマイルスデイビスを虜にしたように、ロックのみならず、あらゆるジャンル、あらゆるギタリストたちにも多大な影響を及ぼす。そして、遂に、ラリーコリエルとジミヘンのセッションが実現する。それに続き、ジョンマクラフリンとジミヘンのセッションも同時期に行われる。ここが、ターニングポイントであり、ジャズの歴史が変わった瞬間であり、全音楽史最大の転換期という見方もできる。その理由に、コリエルやマクラフリンが、ジミヘンとのセッション後と前では、2人のギタースタイルに大きな変化が見られるのと同時に、ジャズの世界にも大きな変化が起こり始める。マクラフリンは当時マイルスの片腕的存在だったが、そのジミヘンのセッション後と前では、マイルスの作風自体が大きく変わったのだ。ご存知、マイルスデイビスといえば、ジャズの歴史=マイルスの歴史、というほど、常にジャズの歴史を塗り替えてきたジャズ最大の巨人だが、実は、マイルスを裏で導いていたのは、マクラフリンであり、コリエルの存在が大きかったのかも知れない。そういう意味では、いつの時代も、ジャズの歴史を更新していたのは、実は、ギタリストたちだった、という見方もできるのではないだろうか。

1971年ジョンマクラフリン率いるマハヴィシュヌオーケストラがデビューし、その影響を受けたジェフベックが「Blow by Blow」と「Wired」という2枚のアルバムをリリース。これがインストアルバムとしては異例の大ヒットを記録したことで、それに続けとばかりに、次から次へとインストギターアルバムが大ヒットを連発。1976年には、パットメセニー、リーリトナー、アルディメオラ、アールクルー、ロベンフォード、アランホールズワース、(日本のCHARや高中正義も同期)等が、一斉にソロデビューを果たした。これが、まさにジャズギター黄金時代にして、クロスオーバー全盛期。

ラリーコリエルとジョンマクラフリンが、ジミヘンとのセッションによって、どのように変化していったか簡単な時系列でご覧ください。
●コリエル参加「Gary Burton/Duster」1967年4月録音←(まだロックっぽくない)
●ラリーコリエルとジミヘンのセッション 1968年6月22日
●ラリーコリエル1stソロ「Lady Coryell」1969年発表←(かなりロックっぽい)
●ジョンマクラフリン1stソロ「Extrapolation」1969年1月18日録音←(まだロックっぽくない)
●マクラフリン参加のマイルス「In A Silent Way」1969年2月18日録音←(まだロックっぽくない)
●ジョンマクラフリンとジミヘンのセッション 1969年3月25日
●マクラフリン参加のトニーウィリアムス「Emergency!」1969年5月26,28日録音←(かなりロックっぽい)
●マクラフリン参加のマイルス「Bitches Brew」1969年8月19日~21日録音




...ということで、
只今、アナログ盤によるクロスオーバー特集を開催中です!

クロスオーバー最大のキーパーソンであるラリーコリエルやガボールザボ、ジョンマクラフリンやアランホールズワースが参加するトニーウィリアムス・ライフタイム、ジェフベックに多大な影響を与えたビリーコブハムやマハヴィシュヌオーケストラ、ソウルとジャズの融合を計った先駆的ジョージベンソンやエリックゲイル、そして今や神扱いのデヴィッドTウォーカー、クロスオーバーの代表的レーベルCTIなどなど...最もジャズが熱かった時代のクロスオーバー全盛期の代表的名盤を多数出品いたしました!

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